ましかば、まし。


HASAMI group。

音楽としては非常に好きで、しばしばyoutubeで視聴してしまうのだが、この曲は、ちょっと、待ってくれよ、と思う。
ワンフレーズごとに、「ましかば、まし。」を挿入しなければ聴けない。それは、気恥ずかしさのようなものではない。むしろ、わたしは気恥ずかしいものは好きである。
単純に、「反実仮想」だ、と思うのだ。

タイトルからして、「病気が治ったら」である。
わたしの少しばかしの経験からいって、病気とは治らないものだ。
わたしの病気も治らないし、父親の病気も治りはしない。

だが、「寂びた蛇口の/水を飲み/悲しい笑顔を見せる」というフレーズは文句無しに良いと思う。

後半は、わたしは、全部「ましかば、まし。」に変換して聴いている。

今ごろ、あんたは飛行機のなかだろうが、そしてあんたはここをみいひんだろうが、この曲に「ましかば、まし。」を付けて、あんたに届けば良いと思う。

それにしても、富田靖子はさいこーだな。