新潟二歳S、あと1時間もすれば出走する。

今週は興奮しっぱなしだった。わたしは今回予想をして馬券を買おうなどとは思わない。
ダイワバーガンディ。
その名を口ずさむだけで充分だ。
確かに、セイウンワンダーは強いだろう。前走6馬身差で走り抜けたその脚力は圧倒的だろう。
或は、ガンズオブナバロン。血統でいえば母親の半弟がディープインパクトである彼のほうが、本来上なのかもしれない。


しかし、今回は違う。
わたしはこれから二年間ダイワバーガンディとともにいくことを決めたのだ。
そういう生活をおくっていく。ダイワバーガンディとともに。
天才的な逃げ馬である叔母とは全く異なる資質をもっているだろう。
それでもわたしは行くんだ。ダイワバーガンディとともに。


刮目して結果を待ちたい。


〔結果]
細江純子がマッチョマンと評したカヴァリエが馬場の悪い中スタートよく飛びだし、バンガロールが続く。一番人気セイウンワンダーは最後方の位置取り。1600メートルはあっという間だ。最後の直線。横1列に並び、内側をツクバホクトオーがゆく。ガンズオブナバロンもダイワバーガンディーも行く手を空けていくことができない。そんななか大外から真っ黒い馬が一頭駆け抜けて行った。



この先、ダイワバーガンディーはどうなっていくのだろう。この子には力強さはないのかもしれない。「根性娘」などと評されていたが非常に穏やかな気性にみえるし、寸胴の短さから優雅な立ち姿でもない。彼女への期待は一身にその血筋の良さと落ち着いた切れ長の眼にある。今後、勝負への執着と打たれ強さをみにつけたとき、見た事もない形の牝馬が誕生するに違いない。