Entries from 2010-01-01 to 1 year

口ずさむ詩(うた)は何だい?

一昨日書いた「食うべき言葉(赤羽より)」という文章に対して、幾つかコメントがなされており、また他所でも言及されているようで、自家中毒気味になるやもしれぬが、稿を改めて応答したいと思う。その際、「他所」での言及にも応じて行く点寛恕願いたい。 …

サマー・ヴァケイション

今朝がた夏を刻み終えた男の全身を漂白してベランダに干したところだと云う 熟すことも腐ることもなく ただ 秋がくればカサカサと鳴るだろう できることなら、血の匂いのしない図鑑をくれ 魚鱗を貼付けたせいで この夏を越せないなどというおまえの言い分が…

書を捨ててハローワークへ行く

仕事を辞めて、はや二月が経とうとしている。この間、欲の赴くまま本を読んだり、詩になりかけてなり損ねたようなものをひとつふたつ書いては破棄したりしている。昨日、旧友より電話があり、「どん詰まりの生活はどうか」と尋ねられた。翻って、問題は私は…

絶対女王君臨の前夜

暴風警報のエレジー

(モウ、充分ダッタ。) 密通する風たちの うめき声をすべからく 黙殺する ―――「頭、痛うわいや」 「それ」 「眠たいわいや」 「それ」 「煙草とか吸いたない、いっちゃんの理由」 「それ」 詩とか書きたない、いっちゃんの理由 (荒レテイル、外。) 知らな…

彷徨する魂を追う

現在、高知のほうへ長期出張中なのですが、空いた時間や移動中に「ドキュメンタリー映画の地平―世界を批判的に受けとめるために―」(佐藤真)を読み直しています。下巻、第6章にて、大島渚とロバート・クレーマーの作品論、作家論が扱われており、そのなかに…

(無題)

ふかぶかとした 背骨がふたつ 真昼の救済を 目論んで寝そべる 公開された軒先に 集う白い光の またしても左眼のうえで燃え、盛り アシタバはこの 夏を待たずに枯れ果てていった 残された校庭には 野犬たちの濡れた唇がある 「白過ぎた。あまりに・・ だから…

ミホちゃん、キャラ崩壊中

まったく知らない人間 まったく好きになれそうにない彼のために ここに椅子を用意する (「問題はあとひとつだ」福間健二) なに部やったっけ テニス部 ああ、てにぶか 大野さん病んでんねんて なんでなんで うち、小学校のときちょっと友達やったのに 学校…

法円坂にて

「たまたま8」六日目、備忘録を越えて

わたしたちは、大木裕之の掲げた「ネオハイブリッド宣言」というそれ自体「キメラ」的な放言に、侵されていくことになるだろう。 * 武蔵小金井アートランドに於いて、にわかに現出した時空間は、大木の云う「21世紀の思想哲学」をあくまで「先取り」して…

3月21日、一週間前の記録として。

大木裕之プレゼンツ「たまたま8」ネオハイブリッド宣言 0(ゼロ)とSPICE フィクション4 六日目の記録として、備忘録的に。 佐藤零郎さんの映画「長居青春酔夢歌」は、昨年神戸映画資料館で観ていたが、二度目にみて、少し離れた位置から観ることが出来た…

護岸

「眼底で 悴んだ指の さき の震え、 鳴っ ている音。 から発光したので す」 *岬へ! その 途上にて オチ 窪んだ岩石 に潜在する ワシュロ の観念のうえ さかしまに なぞられ/た内海 * (灯台守 の書き、留めた 三通の封書 から の転落) *数本の指のあ…

追悼する

どれほどNujabesから、勇気をもらったか。 通勤中、イアフォンでずっと爆音で聴いていた。

先輩からの頂き物

祖父の姉の遺品2

祖父の姉の遺品1

連載小説はじめました

『溝口ノート(仮)』 0 白い装束を纏った溝口さんが暗い林のなかでパイプ椅子に座って昼寝していた。彼女はかすかに差し込んでくる薄い陽光のうち必要なものとそうでないものを弁別していく作業のまっただ中にいたはずなのに、暢気に眠りこけていて一体大…

たまたま8(3月16日より3月23日まで、武蔵小金井アートランドにて)

http://tamatamalive.blogspot.com/ 個人的には、大橋可也&ダンサーズ、梅津庸一さん、悠鵜飼さん、多田正美さん、m2cさん、松井茂さん、石田尚志さん、川染善弘さんの作品を観れる(聴ける)のが楽しみです。また、主催者である大木裕之の一連の作品は云う…

明石駅前にて