Entries from 2011-09-01 to 1 month

たまにこの映画のラストを無性にみたくなるときがある。

そして、漫画喫茶で小山ゆうを読みたくなる。

ハッピー・エンド

///軽やかさとは必ずしも乗り越えられる為だけにあるのではなく 黙することそれをひとつの命題としたあなたの背中に躓く/// こうして また、 崩れおちた 口に黒い 布切れ を被せ 冬の 街路に 棄てられた 喉もとから ひとつひとつ 半透明の 物体 を叩き…

写真を憎んでいたはずが。すっかり写メなど撮るようになり。

子供の頃から、写真というものが嫌いで仕方なかった。 憎悪の対象だった。 ひとがカメラを向けてきたときに、断るという対応がなかなかに面倒で、その勇気もないから、あいまいな表情で写ってる写真が、多分、なんらかの記念写真や、誰かの写メールなんかと…

峰という煙草がいつのまにか無くなっていたから。

私は煙草を吸わないので、真冬の屋外の空気に触れたとたん、その冷たさを煙と共にからだにしまいこんでしまおうという欲動を理解できない。 私は煙草を吸わないので、見知らぬ土地の見知らぬ公園のベンチに無目的に存することが、火のついた煙草をくわえるこ…

『ヒバクシャとボクの旅』(2010 国本隆史)に関する覚え書き

一昨日、在米被爆者の証言を扱ったロードムヴィー?である「ヒロシマ・ナガサキ・ダウンロード」(2010竹田真平)を劇場でみたのだが、この作品について語るとしたら、「不誠実」のひとことに尽きる。必ずしも、誠実さは作品の美徳ではないが。そして、わた…

間違った夏

1. 夏の夜がひとつずつ明け きょうもまた 薄ら笑いで迎えた なにが可笑しいのか 闇雲に過去を 終わらせてみたい と思った 断ち切るには じゅうぶんに 必死の顔つきだが ことばと技術が だぶついて 過去のほうから 笑い声と すすり泣きが 合唱しながら 近づ…

何故か、懐かしい

海+e/motion

さかしま に 決壊した真昼の いっさいの裂け目に わたしたちの、崩落した 白い希み が、滴り 直立した灰、の 凪いで 碧さ のきみは 等しく 舗道に轢かれて いる*短さで繁っていく碧い海の記号を(焦らすこ となく)囲い込んだぼくたち、の半生(その、 残 …

公開空地

園芸部でも ないわたくしが やつれたビニルホース でぶっぱなした冷水を ひと月おくれて のみ干し てゆく あの向日葵 に今日、白さの 灰が積もるすべて の氷花が いっせいに枯れ 名に乗る ことさえ、断念した 晩夏の氾濫沈んだ校庭の 野っぱら に寝転んでも …