Entries from 2008-07-30 to 1 day

風底

風が、風が吹いているのだ、 と不意につぶやいたなら きみは風たちを 一歩遅れて知ったというのか たしかに、 風は吹いているのであった 台所の窓をあけると 白い物体が 滑って流しにおちたのだった きみはもう風にのって 風が吹いているのだという手紙を 風…